定義
遺書とは、一般的には、死に臨んで、子孫や家族等一定の人に、訓戒や感想、死後の財産上・身分上の取扱いを述べた書面のことをいいます。
解説
法律上、遺書に関する規定はありません。
遺書と混同されやすいものとして、「遺言書(いごんしょ・ゆいごんしょ)」があります。
民法上、遺言書は、遺言を書面化したものをいい、遺言とは、遺言者の財産関係などの死後の法律関係についての生前の意思表示をいいます。
遺言が有効であるためには、民法の定める方式に従っている必要があります。
このように、遺言(遺言書)が、法律上の意思表示であり、また、その方法について民法の定める方式で行われる必要があるのに対し、遺書には、このような限定がありません。
記載内容や遺書の作成方法について、特に定まった方法やルールはありませんが、一般的には書面に直筆で作成されることがほとんどです。
参考条文
民法
(遺言の方式)
第九百六十条 遺言は、この法律に定める方式に従わなければ、することができない。